最近では、地上波チューナーを搭載しない「チューナーレススマートテレビ」が注目されています。これらのテレビはストリーミングサービスを主な視聴手段としていますが、地上波放送を見る方法もいくつか存在します。この記事では、代表的な3つの方法について詳しく比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1. 外部チューナーを接続する
概要
地上波放送を視聴するために、専用の外部チューナー(地デジチューナー)を購入し、テレビにHDMIケーブルで接続する方法です。
必要な機器
- 地デジチューナー(例:ピクセラ「XITシリーズ」、I-O DATA「GV-NTシリーズ」など)
- HDMIケーブル
- 分波器(アンテナ信号を地デジ用とBS/CS用に分けるため必要な場合あり)
接続方法
- 外部チューナーを電源に接続
- HDMIケーブルでチューナーとスマートテレビを接続
- 分波器をアンテナケーブルに取り付け、チューナーへ接続
- 初期設定を行い、チャンネルスキャン
メリット
- 地上波放送を高画質で安定して視聴可能
- チューナーによっては録画機能やタイムシフト視聴も可能
- 初期費用だけで毎月の費用が不要
デメリット
- 別途チューナーを購入する初期費用が必要
- HDMI接続で入力切替が必要
- 操作が若干煩雑になる場合も
2. ケーブルテレビや光テレビを利用する
概要
ケーブルテレビや光回線オプションに加入し、セットトップボックス(STB)を利用して地上波放送を視聴する方法です。
必要な機器
- ケーブルテレビまたは光テレビ契約
- セットトップボックス(STB)
接続方法
- セットトップボックスをケーブルまたは光回線に接続
- HDMIケーブルでSTBとスマートテレビを接続
- 契約内容に基づいた設定を完了
メリット
- 地上波放送だけでなくBS/CS放送も視聴可能
- 映像が安定していて高画質
- 録画機能がある場合も
デメリット
- 毎月の利用料金が必要(プランによって異なる)
- 契約手続きが必要
- セットトップボックスの設置スペースが必要
3. 地上波配信アプリを利用する
概要
近年では、地上波放送のインターネット配信が行われており、専用アプリをインストールすることでスマートテレビから視聴できます。
主なアプリ
- TVer: 民放の見逃し配信および一部ライブ配信
- NHKプラス: NHK総合・Eテレのリアルタイム配信
- Locipo: 中京圏の地上波放送
接続方法
- スマートテレビにアプリをインストール
- 必要に応じてアカウントを作成
- アプリを起動して番組を視聴
メリット
- アプリのインストールだけで簡単に視聴可能
- 番組表に縛られない視聴スタイル
- 遅延があるもののライブ配信も対応
デメリット
- 放送エリア外の番組が視聴できない場合も
- 通信環境が悪いと画質が低下
- 完全なリアルタイム視聴には向かない
比較表:3つの方法の特徴
項目 | 外部チューナー | ケーブルテレビ/光テレビ | 地上波配信アプリ |
---|---|---|---|
初期コスト | 中程度 | 高い | 低い |
月額費用 | なし | あり | なし |
画質の安定性 | 高い | 高い | 中程度 |
視聴の手軽さ | やや手間 | 手間がかかる | 非常に簡単 |
リアルタイム性 | 高い | 高い | 低い |
操作の簡便性 | 普通 | やや複雑 | 簡単 |
録画機能 | 対応あり | 対応あり | 非対応 |
まとめ:どの方法が最適か?
おすすめの選択肢
- コスト重視&手軽さ重視: 地上波配信アプリ(特にTVerがおすすめ)
- 高画質&安定視聴: 外部チューナー接続
- 幅広いチャンネル視聴: ケーブルテレビや光テレビ
スマートテレビの特性や視聴スタイルに応じて、自分に合った方法を選びましょう!
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