スマートテレビとは、インターネット接続機能を持ち、アプリやストリーミングサービスに直接アクセスできるテレビです。最近では、大画面で高解像度(4Kや8K)、高画質技術(HDR)、音声操作機能も一般的になってきています。
現在では、チューナー機能付きのスマートテレビと、チューナーレスのスマートテレビがあります。ここではチューナレスのスマートテレビについて解説していきます。
スマートテレビの特長
- ストリーミングサービスに対応:
Netflix、Youtube、Amazon Prime Video、Disney+などに直接アクセス可能 - アプリのインストトール:
ストアからゲームやニュースアプリなどをインストール可能 - 音声アシスタントとの連携:
GooglアシスタントやAmazon Alexaなどの音声アシスタントに対応しているモデルが多く、音声で操作可能 - スマートホーム連携:
他のIoTデバイス(照明、エアコンなど)と連携可能 - スクリーンミラーリング:
スマホやPCの画面を簡単に投影可能
テレビとの違い
従来型テレビ | 比較項目 | スマートテレビ |
地上波、BS/CS放送、 外部デバイス | コンテンツの視聴範囲 | 地上波、BS/CS放送、 ストリーミング、VOD |
接続不可 | インターネットとの接続方法 | Wi-Fiまたは有線LANで接続可 |
リモコン操作のみ | 主な操作方法 | リモコン、音声操作、 スマホアプリ連携 |
なし | スマートホーム連携機能 | Googleアシスタント、 Amazon Alexaなど |
不可 | アプリの利用 | YouTube、Netflix、TVerなど |
アップデートなし | セキュリティ面 | 定期的なソフトウェアアップデートで改善 |
コンテンツの視聴範囲
従来のテレビは地上波やBS、CS放送が中心コンテンツとなっており、コンテンツの種類が限定的とも言えます。対してスマートテレビは、NetflixやYoutube、Amazon Prime Video、Disney+などの多様なストリーミングサービスを視聴可能で、地上波やBS、CSなどの放送局以外のコンテンツが充実しています。
インターネットとの接続
従来のテレビでは基本的に外部機器(ゲーム機)を通じてネット上の映像を視聴することができます。ケーブルテレビの一部のモデルでは、専用線を引くことでNetflixやYoutubeにアクセスできるモデルもあります。対してスマートテレビは、Wi-FiやLAN接続でインターネットに接続可能です。ストリーミングサービスやニュース、SNSなどインターネット上で利用できるサービスに直接アクセスできます。
操作方法
従来のテレビは基本的にリモコン操作のみですが、スマートテレビはリモコン操作に加えて、音声操作やスマートフォンでの連携が可能です。音声操作はリモコンの内蔵マイクを利用するパターンと音声アシスタント(Amazon AlexaやGoogleアシスタント等)を利用するパターンがありますがリモコン内蔵マイクの場合は精度に不安があるので、音声アシスタントと連携できるモデルをお勧めします。
スマートホーム連携
従来のテレビでは基本的にスマートホーム連携用の機能はサポートしておらず、別途外部デバイス(ChromcastやFireTV Stickなど)が必要です。スマートテレビは、スマートホームデバイス(照明やエアコン、セキュリティカメラなど)との連携が可能で、スマホやPCとのスクリーンミラーリングも可能です。
アプリの利用
従来のテレビは基本的にアプリ機能はありません。スマートテレビはアプリストアからゲームや天気予報、フィットネスなどのアプリを利用することができます。
アップデート
従来のテレビは、ハードウェアの仕様が固定されており、インターネットにも接続しないためアップデートはありません。スマートテレビはソフトウェアのアップデートがあり、新機能の追加やセキュリティの改善が見込めます。
スマートテレビを導入するメリット/デメリット

メリット
- チューナーレススマートテレビの場合、従来型のテレビより安く購入できます。
- 音声アシスタントをはじめとするスマートホーム関連デバイスと連携させることができます。
デメリット
- チューナーレステレビの場合、地上波やBS/CS放送が見れないので、どうしてもそれらが見たくなった場合、チューナーを別途購入する必要があります。
- インターネットに接続するのでセキュリティ対策が必要です。定期的に配信されるアップデートを適用させる必要があります。
選ぶポイント
地上波やBS/CS放送を見たいか
地上波やBS/CS放送を見たいかでチューナー機能付きのスマートテレビかチューナーレスのスマートテレビを買うか判断します。
チューナー機能付きのスマートテレビは従来型のテレビ+スマートテレビなので、当然ながら高価になります。地上波やBS/CSをほぼ見ない方にはチューナーレスのスマートテレビをお勧めします。
音声認識機能
- 認識精度:
遠距離からの声も拾える「ファーフィールドマイク」対応モデルがおすすめです。 - 対応アシスタント:
Amazon AlexaやGoogle アシスタント、Apple Siriなど対応できる音声アシスタントによって選べます。すでに導入している音声アシスタントや好みのデバイス、メーカがあればなるべく合わせて置く方が便利でしょう。 - 言語対応:
日本語認識精度も重要です。音声認識は海外のメーカが主流ですので、日本語を理解してくれるものを選びましょう。
サイズや解像度
テレビサイズと視聴距離の目安
テレビサイズ | 推奨視聴距離(4K) |
43型 | 約1.5m |
55型 | 約2.0m |
65型 | 約2.5m |
解像度
- 4K(3840×2160): 標準選択肢。ほとんどの映像で高画質を楽しめます。
- 8K(7680×4320): 未来志向だけど、対応コンテンツがまだ少ないです。
音質
- スピーカー出力:20W以上が望ましい。
- サウンド技術: Dolby Atmos、DTS:X対応なら立体的なサウンドが楽しめます。
- 内蔵ウーファー: 重低音が強化されるので映画や音楽が好きな方は外せないポイントです。
さらに映画や音楽重視ならサウンドバーの導入も検討してみるとよいかもしれません。Bluetooth接続が可能なモデルであれば外部スピーカーの導入も容易に行えます。
操作性
- リモコンの使いやすさ:ボタンの数が少なくシンプルなリモコンが便利です。
- 音声操作:音声アシスタントを利用して操作がしやすいものがおすすめです。
- スマホ連携:スマホアプリから入力やコントロールがしやすいと便利です。
- ユーザーインタフェース:わかりやすい画面で、直感的に操作できるものを選びましょう。
まとめ
既に従来型のテレビを持っている方でストリーミングサービスを利用したい方は、専用の外部デバイスを購入することをお勧めします。
反対に、既にスマートテレビを持っている方で地上波やBS/CSの放送を見たい方は、別途チューナーを購入することをお勧めします。
新しく購入する方は、好みでどちらか一方を選んでください。どちらを選んでも外付けのデバイスやチューナーを買いますことで、将来的に両対応にすることもできます。
今回はチューナーレスのスマートテレビについて紹介してきましたが、チューナー機能付きスマートテレビもあります。その場合、地上波も見ることができますが更に高額になります。テレビは安い買い物ではありませんので、用途が決まっている方は従来型のテレビか、チューナーレスのスマートテレビどちらかに絞ったほうが費用対効果は高まります。
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